単発金型・加工技術とは

単発金型・プレス加工

金属を加工する技術として欠かすことができないプレス加工。中でも最もオーソドックスなのが「単発金型」を使用する加工方法です。「単発加工」は、1つの工程を1つの金型で加工することを表し、単発加工を行う際には単発金型が使用されます。

単発金型は、基本的に1つの工程を加工するように作られています。人の手でプレス加工を行うことを前提に開発されたため、大量生産用というよりも試作や少量生産用の金型と考えて良いかもしれません。例えば、せん断・穴あけ専用の金型をそれぞれ用いて加工し、1つの形を作り上げるイメージです。

また、単発金型の工程は1つであるものの、2種類以上の工程を1ストロークでできる「複合型」と呼ばれる金型をもあります。これも基本的には1工程を終える度に人の手で次工程の金型に交換して再び加工をしなければいけませんので、やはり複雑な形状の加工をする場合には多くの工数がかかります。

単発金型は、「順送型」や「トランスファ型」と比べて比較的単純な構造をしているため、金型の製造コストを抑えることができます。また、連続加工は苦手とされている単発金型ですが、多品種少量生産や大型製品の加工は得意とします。

近年では材料の投入や取り出しに汎用のロボットを使用することで省人化・省力化も図られており、単発金型を利用しての加工も高速化が進んできています。

長野サンコーの単発金型・加工技術

小ロット生産に対応

長野サンコーではトランスファ加工や順送加工のみならず、単発加工にも対応しておりますので、小ロット生産のご要望にも効率よく対応することが可能です。

複雑形状品の加工にも活用

複雑形状によりトランスファ型や順送型に加工工程が収まらない場合には、単発加工で追加工して仕上げるという使い方もしております。
更に、単発型に自社開発の搬送装置を組み込むこともでき、製品形状や生産数量などの個別事情に則した自由自在な活用が可能なため、広い領域での加工に役立ちます。